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手間をやる③ 「大塚さんのハロウィンスウィート」

更新日:2022年10月8日

こんにちは


ジェラテリア72です


10月も目前となり、街中にハロウィンをイメージとしたかぼちゃや魔女の帽子などが飾られて、

少しイタズラ心をくすぐられるような気分になっているのは私達だけでしょうか


毎年訪れるこの季節、ジェラテリア72でもハロウィンで少しでも皆さんに喜んでいただけるようなフレーバーはないか考えております

昨年も同様に考えを巡らせていたそんな時

「串間市でさつまいもを栽培しているものです。ぜひこれを・・・」

といって手渡されたのがハロウィンスウィートとの出会いでした

届けていただいた方は言うまでもなく大塚さんという方です

初めてハロウィンスウィートを食べた時の感動は忘れることはありません

ホクホクのハロウィンスウィートを半分に折った時のオレンジ色の輝き・・

そして、なんといっても「濃密」な甘さ・・

そして、同時に

ジェラートにしたらどうなるか??という楽しみと

ジェラートにしても遜色なく美味しく作れるかと言う不安

美味しい食材であればあるほど不安は強くなります


結果・・・不安は吹き飛びました!!



(去年の写真です)

詳細な味のご感想は皆様にお預けいたします

ところで皆様はハロウィンスウィートというさつまいもをご存知でしょうか?

おそらく初めて目にされた方も多いと思います

というのも可愛い名前とは裏腹に

とてつもなく手間のかかるさつまいもなんです・・・

今回はその1部を書いてみたいと思います

先日、いつもお忙しくされている大塚さんを捕まえてじっくりと話を聞いてみました

すると、ハロウィンスウィートとの壮絶な戦いがあることを思い知らされました・・・


そもそも、ハロウィンスウィートだけではなく、現在さつまいもは、病気にかかってしまう可能性が非常に高くなっており、

ひどい時には植えたうちの50%以上を廃棄せざるを得ない農家さんもいるとのことです

そのため、串間市ではさつまいもを栽培する農家さんが年々減少しており、

大塚さんもさつまいもの病気に関しては神経質にならざるを得ない状態が続いているとのことです

そんな大変な中でも大塚さんが強くこだわっていることがあります

それは、「ミミズや昆虫が住めるような自然な状態でさつまいもを作ること」

そのために、「消毒をしない畑づくり」と「低農薬栽培」を徹底しているとことです

実は、さつまいもの病気を予防するのには畑の消毒をするのが一番早い方法のようです


しかし、消毒をしてしまうと土の中にいる虫たちはもちろん、菌も死滅してしまうため、

自然な状態から遠ざかってしまいます


だから、あえて大塚さんの畑では消毒をしないと強く語られていました

その理由は自然な状態の美味しいサツマイモを届けたいから

それに尽きるそうです



そして、ハロウィンスウィートについてはここからです


ハロウィーンスウィートは約4年前に新しくできたサツマイモのようですが、

新しいから栽培しやすいのかと思ったら全くの真逆でした


というのも通常のさつまいもはどんな土でも栽培ができるようですが、

ハロウィンスウィートは土を選ぶため、どんな土が適しているのか毎年試行錯誤を繰り返しながら作っているとのことです

そして、土から掘り出してから数十日間熟成をさせるのですが、

ハロウィンスウィートは熟成中に身の中で隙間ができてしまうことが多々ようです

隙間できてしまったハロウィンスウィートは商品になりません

ここまでの大塚さんの話を振り返ってみると

病気になるリスク・害虫リスク・土が適さないリスク・巣が入るリスク

これほどのリスクと寄り添いながら

植えてからの100日間、

熟成期間の40日間

合計140日間ずっと戦い続けておられます

そして全てクリアした者達だけが私たちのもとに届けられます

ちなみに、クリアできるハロウィンスウィートは植えたうちの2〜3割ほどとのことです

そう思うと手にしているハロウィンスウィートを見て感動せざるを得ませんでした

最後になんでこんなに大変なハロウィンスウィートを作ろうと思ったのか聞いてみました

すると「やっぱり味が美味しいから」と笑って答えられまていました


笑いながら大変だーと言っている人って本当に素敵だなと思います

ハロウィンスウィート!!

当店分は間も無く熟成が仕上がります


今年も大切に大切にジェラートにしてみようと思います


どうぞお楽しみに!!


大塚さんのハロウィンスウィート

インスタグラム↓


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